理論政策更新研修
昨日、様子見を兼ねて新しいオフィスに行ったところ、早くも郵便物が届いていて少し驚きました。開封してみると中には先日受講した「理論政策更新研修」の修了証明書が入っていました。
中小企業診断士は資格更新制度があり、更新するためには資格取得後5年間でいくつかの条件をクリアしなければなりません。
その条件というのは以下の通りです。
1)知識要件 (以下のいずれかを5年間で5回受講)
①理論政策更新研修
②論文審査
③中小企業大学校の支援人材向け研修
2)実務要件 (以下のいずれかを5年間で30点以上獲得)
①中小企業に対する助言・診断業務
②実務従事(実務補習)の受講
知識要件は、企業経営を取り巻く環境や技術は日々変化していますし、法律や中小企業政策も毎年変わっていきますので、常に最新の知識を身に付ける必要があるというわけです。
また、知識だけあっても、実践力も磨かなければ経営コンサルタントとしては物足りないということになります。従って現場での実務経験を積んでいることが重要なのです。それが実務要件です。
私は、「理論政策更新研修」と「中小企業に対する助言・診断業務」で5年後の更新を目指そうと思っています。そのためにまず研修を受講しました。
私がオンライン受講した研修は以下のような2部構成(合計4時間)でした。
第1部 「新しい中小企業政策について」
第2部 「中小企業の国際化・海外ビジネスのスタート支援」
この理論政策更新研修、東京地区では合計33回も実施されます。第1部はどの日程でもある共通科目で、第2部は「中小企業の事業承継支援」とか「中小企業の人材戦略支援」とか毎回テーマが異なります。私は海外進出支援をコンサルティングの軸に据えたいと思っていますので、これを選択しました。
受講中はビデオをずっとオンにしなければならず、オフになっている時間が10分以上になると修了が認められません。また、ひとつ講義が終わるとキーワードが画面に映し出され、受講の翌日いっぱいで回答するアンケートにそのキーワードも記入する必要があります。こうして受講の真正性を確保しているわけです。
なかなか厳しい研修ですが、中小企業診断士として知識を充実させるためにはこれくらいのことは当然だと思います。
ともあれ、いずれも経験豊かな講師お二人がポイントを大変わかりやすく講義してくださった上、途中でグループ分けして数名でディスカッションをするなど、自ら考え発言する機会もあり、とても有意義な研修でした。ここで学んだことをコンサルティングの現場で活かせる日が来ることが本当に楽しみです。