つながりが大事
きのうは、東京都中小企業診断士協会主催のスプリングフォーラム2024に参加しました。
これは中小企業診断士に登録し、同協会に加入した新人向けのイベントで、以下のプログラムで構成されています。
第1部 新入会員会員歓迎・協会概要、支部説明
第2部 研究会、同好会相談コーナー
第3部 相談コーナー
第4部 懇親会
私はすべて参加しました。
12:50頃に市ヶ谷にある会場に足を踏み入れると、開会の13:00を前に既に300人収容の大会議室は参加者でいっぱい。実務補習で同じ班だったメンバーを探すと運良く一人見つかり、その隣に着席しました。
他のメンバーにLINEを送ったところ、「ぼっちです」との回答が。どうやら、来た順に前の方から詰めて座るよう促されていた模様。これだけの数の新人診断士が一堂に会するのを目の当たりにして、その熱気に圧倒されました。皆さん意気込みがすごい。
第1部、会長や他の幹部から「皆さん、合格、登録おめでとうございます。」との祝辞をいただき、ああ、自分は本当に中小企業診断士になれるのだなあと感慨もひとしおでした。
東京都中小企業診断士協会は、傘下に中央、城東、城西、城北、城南、三多摩と6支部を抱えています。私はすでに城西支部に加盟することを決めていたのですが、各支部のプレゼンテーションは工夫を凝らし、熱気を帯びていて、新入会員を獲得したいという強い思いが伝わってきました。
城西支部は新宿区、中野区、豊島区、杉並区をカバーし、加入者640名くらいと、1,500名を抱える最大勢力の中央支部よりは小ぶりですが、アットホームな感じで、面倒見の良い支部です。
診断士は必ず支部に所属しなければならない訳ではありません。でも、孤独な一匹狼でやっていくより、支部で先輩や同期との絆を深めておけば、組織の力に助けてもらうこともあるでしょう。
第2部では、あちこちのブースを回り、研究会の説明を聞いて回りました。いずれも熱心に新入会員に呼びかけていて、まるで大学のサークルの新入生勧誘のようでした。私は海外展開に関心があり、その関連のブースを重点的に回りました。
さらに第3部では先輩による中小企業診断士活動に関する相談コーナーに参加。私は、二つ質問をしました。ひとつは、営業活動について。もうひとつは自分の専門分野についてです。
私は、銀行や信用金庫などへの挨拶回り、あるいは中小企業に飛び込みして、営業活動をした方が良いと考えていましたが、それはあまり効果的ではないということがわかりました。診断士の仕事は、支部や研究会でのつながりによって、紹介されることがほとんどだとのこと。
どの企業経営者も、知らない診断士にいきなり仕事は依頼しにくい。すでに構築されている関係からの紹介が安心であり、その上で、紹介を受け、名刺交換した診断士のホームページがある程度きちんとしたものであればコンサルティングをしてもらおうという気になる、というアドバイスでした。
確かにその通りです。自分の知識、スキルや経験が商品であり、モノがない営業ですから、クライアントは当然そう考えるだろうと得心しました。
二つ目の質問については、絞り込みが大切だということでした。人事・労務、海外展開、法人営業、リスクマネジメントと私の主要な専門分野は、それぞれ優秀な競争相手が多く、それ単独の分野で目立つことは難しい。どれかに特化する、つまり差別化することが戦略的に重要だということでした。
これは予想通りの回答でした。そこで、「掛け合わせ」「組合わせ」で勝負したい旨をお伝えしたところ、それはいいと思うとの回答を得ることができました。ニッチな市場に絞り込んでしてしまえば、参入障壁が高くなり、強い相手との競争を回避できる。これは中小企業診断士資格試験の企業経営理論で学んだ競争戦略、市場細分化戦略に照らしても合理性があると思います。
今後、私の戦略仮説がどこまで通ずるか、楽しみです。
そして、最後第4部は、立食での懇親会。多くの方と名刺交換をして、様々な話題で歓談することができ、非常に有意義な集まりとなりました。酔っ払っていた上、城西支部主催の二次会も含めて、多士済々のたくさんの方とお話したので、もはや記憶も定かではないのですが、とにかく楽しかったことだけは確かです。
どんな出会いとどんなことが待ち受けているか、これからの診断士生活に一層ワクワクしてきました。