鮫島コラム

中小企業はなぜ情報発信を続けられないのか

― 継続するための仕組みづくり ―

私は2026年1月1日から、自社Webサイトに毎週コラムを投稿し続けています。

第1回のコラム「中小企業のWebマーケティングで本当に重要なこと」では、Webマーケティングで最も重要なのは、「誰かの悩みに誠実に答え続けること」であるとお話ししました。

しかし、この「答え続ける」ということが、実は一番難しいのです。

中小企業の経営者からは、

「忙しくて続かない。」

「何を書けばいいか分からない。」

「ネタが尽きてしまう。」

という声をよく耳にします。

実は、私自身も同じでした。

半年以上毎週書き続けることになるとは、最初から全く考えていなかったのです。

きっかけは「大きな決意」ではありませんでした

2025年10月、香港に関するコラムを投稿したところ、予想以上に多くの方に読んでいただきました。

「年末年始の休みを利用して何本か書き溜めし、それを毎週公開してみよう。」

そんな軽い思いつきが、このシリーズの始まりでした。

たまたま2026年1月1日が木曜日だったので、その日を最初の公開日にしました。

記念すべき第1回の記事は、「海外子会社で内部通報が出たとき、経営者は何から考えるべきか」でした。

公開した後、LINEやFacebookでも記事を紹介しました。

もちろん、多くの方に読んでいただきたいという気持ちもありましたが、今振り返ると、もう一つ大きな効果がありました。

それは、自分自身を「逃げられない状態」にしたことです。

「来週も書くのですよね。」

そんな無言のプレッシャーが、自分を次の原稿へ向かわせてくれました。

ネタ切れは、何度もありました

ここで正直に告白すると、

「そろそろネタ切れかもしれない。」

そう思ったことは、一度や二度ではありません。

海外PMIを書き終えた。

医療ツーリズムも一段落した。

さて、次は何を書こう……。

そんな週もありました。

ところが不思議なことに、書き続けていると、新しいテーマが自然と見えてくるのです。

香港四大トレイルを書こう。

経営管理ビザをシリーズ化できるのではないか。

最近、自分自身が実践しているWebマーケティングについても書いてみよう。

振り返ると、「ネタを探した」というより、「次に書くべきテーマが見えてきた」という感覚に近かったように思います。

情報発信を続けることで、新しい情報発信のテーマが生まれる。

これは、実際に続けてみて初めて分かったことでした。

完璧を目指さない

もちろん、順風満帆だったわけではありません。

あえて一週お休みしたこともありました。

一方で、うっかり投稿を忘れてしまい、一週飛ばしてしまったこともあります(笑)。

それでも、翌週にはまた書き始めました。

情報発信は、一度途切れたら終わりではありません。

大切なのは、完璧に続けることではなく、「また書こう」と戻ってくることです。

「毎週木曜日に公開する。」

そのリズムを決めていたことが、私にとっては大きな支えになりました。

継続のコツは「意志」ではなく「仕組み」

情報発信を続ける秘訣を一つ挙げるとすれば、それは強い意志ではありません。

私は、仕組みだと思います。

公開日を決める。

書いたら周囲に知らせる。

完璧を求めない。

一度止まっても、また始める。

こうした小さな仕組みが積み重なって、半年以上にわたり毎週コラムを書き続けることができました。

半年間書き続ける中で、私が第1回でお伝えした「情報発信は資産になる」という確信は、ますます強くなりました。

もし、

「情報発信を始めたいけれど続けられる自信がない。」

そう思われているのであれば、まずは一つだけルールを決めてみてください。

毎月第一月曜日でも構いません。

毎週金曜日でも構いません。

大切なのは、「書く」という行動を習慣にすることです。

完璧な記事を書くことよりも、まず一歩を踏み出し、その一歩を積み重ねることの方が、ずっと大きな成果につながります。

おわりに

Webマーケティングの近道は存在しません。

地道な情報発信を積み重ねることで、少しずつ信頼が蓄積され、やがて会社の大切な資産になっていきます。

私自身も、最初は「年末年始に数本書いてみよう」という軽い気持ちで始めました。しかし、それが半年以上続くとは思ってもいませんでした。だからこそ、「まず始めてみること」が何より大切だと実感しています。

半年間書き続けて、私が最も実感したのは、「継続できる人が特別なのではなく、継続できる仕組みを持った人が続けられる」ということでした。

ぜひ、皆様も自社ならではの経験や知識を、一つずつ発信してみてください。

その積み重ねが、数か月後、数年後には、きっと大きな財産になっているはずです。

【次回予告】

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